物件の下見
物件の下見について
気に入った部屋を探すためには、図面を見るだけでなく、自分の目で確かめるということが必要となります。資料を見ていいと思っても、実際現地を見てみると気に入らなかった、ということもよくあります。下見の際は、間取り図、メジャー、筆記用具があると便利です。チェックした項目を書き込んでいきましょう。
まず初めに、部屋を全体的に見てみて、汚れや、設備などに破損がないかのチェックをしておきましょう。万が一見つかった場合は、入居までに修繕してもらえるのかどうか、必ず確認しましょう。ちょっとした汚れや破損の場合でも、退去時に自分の責任となっては困るので、自分の入居前からあったということをはっきりさせておくとよいでしょう。
部屋の実際の長さは下見の際に測っておいて、間取り図に記入しておくとよいでしょう。入居するとなると、事前に家具の配置を考える場合に便利です。同時に、コンセントの場所や数に不足がないかも確認しておくとよいでしょう。
物件の周辺環境
下見の際は、物件の外観や部屋の中だけでなく周辺環境についても、きちんとチェックするようにするとよいでしょう。
いくつかのチェックポイントがありますが、まず、通勤、通学など実際に使う状況を考えて、交通の便についての確認をしましょう。バスを利用する場合渋滞の様子についてはどうか、帰宅が深夜になる人は駅のタクシーは十分かどうか、駅まで自転車を利用する人は駐輪場の場所や空きについてなど、必要な項目に注意してチェックしましょう。
さらに、防犯面においてもチェックが必要です。防犯に関しては、昼と夜とで全く様子が違う場合もあるので、夜の時間帯にも下見をするのが理想的です。夜遅い時間に人通りがあるかどうか、街灯や夜明るいお店があるかなど、実際に歩いてみて確認してみるとよいでしょう。
また、近くに買い物に便利な商店街やスーパーなどの商業施設があるかどうかも確認しておきましょう。駅からの帰宅途中に寄れる場所にあるのが便利ですが、品揃えだけではなく、営業時間などについても確認しておくとよいでしょう。
入居申込
いくつかの物件を見比べてみて、気に入った物件が見つかったら、入居申込をします。
申込書に、家を借りる人の氏名や現住所、職業、年収、保証人の氏名や職業、年収などを記入します。それを元に、大家さんによる入居審査が行われるのですが、その際、不動産屋から入居申込金として、最高で家賃1ヶ月分の金額を要求される場合があります。これはあくまで預り金なので注意が必要です。
入居申込金とは、この部屋を借りたいという意思表示であって、契約ではないのです。申し込みをキャンセルしたり、入居審査に通らなかったりなど、何らかの理由で契約しない場合は、全額返金されることになります。万が一返してもらえない場合は、一度消費者センターに相談してみましょう。
あくまで借りたいという意思表示なので、もちろん借りる気が無ければ支払う必要はありませんし、人気なので早めに申し込んだ方がいいでしょう、と営業マンに勧められ支払ってしまった場合でも、キャンセルすれば返金してもらえるのです。
入居審査
入居審査と聞くと厳しい審査のようなイメージがあるかと思いますが、実際はどうでしょう。
不動産会社が貸主代理となっていたり、建物の管理を任されている物件は、やや厳しいと言えるでしょう。この場合、本人の所得証明書や保証人の所得証明書などの提出が必要となる場合もあります。
家賃の保証契約などは、大家さんと不動産会社で結んでいる場合が多いので、借り手の家賃の支払能力が審査のポイントとなるので、入居審査用紙と題して信販会社などの審査をかけているケースもあるようです。さらに、保証人に制限があることもあるので注意しましょう。
一方、一般的な大家さんはそれほど厳しくないでしょう。アルバイトの人や、友人同士で借りたいといった人や、退職したばかりで借りられるか不安な人もいるかもしれませんが、どんな状況であれ、大家さんがいいと言えば何も問題はありません。
ただ、保証人については、細かく聞かれる可能性があるので、信頼出来る保証人を選びましょう。