住宅購入の諸費用

住宅購入の諸費用について

住宅購入の際には住宅購入費以外にもいろいろと費用が掛かります。住宅購入の諸費用は、100万円から300万円程度かかるといわれています。
購入する住宅の価格にもよりますから、高額な物件を購入するほど諸費用も高くなるでしょう。 まず、購入物件の売買契約書に必要な印紙代(印紙はローンの契約書にも必要になります)、登記費用、売主との直接売買でない限り、不動産業者に支払う仲介手数料も必要です。
仲介手数料の上限は、購入物件の価格×3%に6万円をプラスした金額になります(さらに消費税も加算されます)。
住宅ローンの借り入れ条件によっては、保証金が必要なこともあるでしょう。事務手数料もその金融機関によって違ってきますから注意が必要です。
住宅ローンを組むのなら火災保険は強制加入ですし、できれば、任意加入の地震保険にも入っておいた方がいいと思います。


贈与税

住宅購入の際に、どちらかの親や祖父母から資金援助を受ける場合、贈与税対策を講じる必要があるでしょう。
一年間のうちに110万円を超える財産をもらうと、贈与税がかかり、金額に応じて税率が上がってしまいます。
贈与税の計算式としては、(贈与額-基礎控除額の110万円)×税率-控除額=贈与税額になるので、贈与税対策をしないとかなりの金額を税務署に支払う必要があるのです。

贈与税対策として簡単に思いつくのは、年をまたいで110万円を超えない範囲内で贈与してもらうという方法かもしれません。「毎年、100万円ずつ10年に渡って贈与してもらえば、贈与税がかからずに1,000万円の贈与が受けられる」なんて考えは甘すぎです。
予め分けて贈与してもらうと決めてしまうと、有期定期金に関する権利の贈与を受けたことになり、贈与税の申告が必要になってしまいます。
また贈与税の年間110万円までの基礎控除は、贈与する人一人につき110万円ではなく、贈与を受ける側一人につき110万円だということにも注意が必要です。


工法の違い

住宅購入の際は、一戸建て工法の違いをよく知っておきましょう。どの工法にもメリットとデメリットがあります。
これから新築の家を建てる場合は持ちろん、建売の分譲住宅を購入する際にも、どの工法で造られたのかを知っておくのは重要です。

まず、日本独自の工法で一戸建て住宅の八割近くに使われている軸組工法。軸組工法は在来工法ともいいます。柱と梁で建物を支え、自由なレイアウトとリフォームのしやすさが魅力です。
高温多湿の日本の気候に合っており、建築中も雨の被害をうけにくい、シックハウス症候群の原因になる接着剤をあまり使わなくていいというメリットがあります。
新しい建築基準法に基づいて建てられていれば、耐震強度も問題ないはずです。
デメリットは、火災や白蟻に弱いのと大工や工務店の技術力に完成度が左右されてしまうこと。技術力の低い大工や工務店が建てると、耐久性に問題があったり、傾いたりといっ立とんでもない欠陥住宅になってしまいます。


2×4(ツーバイフォー)工法

北米で生まれた2×4(ツーバイフォー)工法は、オシャレな外観と広い空間の取りやすさが魅力です。耐久性や耐震性にも優れていますし、工期も比較的短くて済むでしょう。
ただ、大きな窓が取りづらく、間取りの自由度が低いというデメリットもあります。リフォームがしづらい点にも注意が必要です。
建築中の雨に弱いので、雨が降りづらい時期に2×4(ツーバイフォー)工法を専門とした工務店に建ててもらって下さい。在来工法をベースにしながら、さらに耐震強度などを増したのがプレハブ工法です。
建築に使う部材を工場で作って現地で組み立てます。部材が大量生産の規格品になるので、設計の自由度が制限されることもあるでしょう。

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